<JMC工場見学会のお蔭です>
㈱ミツワエンジニアリング 難波健一
昨年11月にJMC主催の見学会で椿本チェイン京田辺工場の見学会に参加いたしました。
印象に残っているのが、丁寧で気持ちのこもった「おもてなし」をして頂いたことと、
私たち設計技術者に対して、機械産業界で働く同志として非常に好意的に接待をして
頂いたのではないかと感じました。
機械部品の一分野のチェインだと思っていましたが、創業から現在まで絶え間ない進歩
と発展に努力をし続けてこられた社風に、感銘を受けたことを覚えています。
さて、今回のつぶやきの本題ですが、見学会に参加した丁度その頃にタイミングベルト
を使った搬送ロボットの試作機を開発中で、お客様からベルトの耐久性について問題が
無いか指摘を受けていました。
そこで、見学会で名刺交換した椿本チェインの方に連絡を取り、タイミングベルトの使用
条件や取り合い図面を添付メールで説明し、耐久性と技術的な問題点の検討をお願い
しました。
急な話にも関わらず快く対応して頂き、椿本チェイン技術部の名前で「ベルト確定寿命
計算結果」としてA4X3枚の書類を提出して頂きました。推定寿命の計算と、最も適した
ベルト型式の提案や設計上の注意事項を指導して頂きました。的確なアドバイスと真摯
な対応をして頂き、本当に頼りになるというか正に鬼に金棒(?)の気分でした。
お陰様でその試作機は予定通りにメカ組立、作動確認まで当社で施工し、現在は客先
で電気工事を終えてソフトの調整を行っているところです。
やはり初めての物を開発するとなると1社や2社では十分な対応が出来ないと思います。
今回のような専門メーカのご協力や同業者のアドバイス、大企業のノウハウなどの出来
るだけ広いブレーンが必要ではないかと痛感している今日この頃です。
改めまして見学会の関係者の方々に感謝をさせて頂くとともに、本当にJMCの一員で
良かったと感じております。