平成29年1月吉日
日本機械設計技術者クラブ
会長 武内 弘光
【２０１７年新年、酉年を想う】
早いもので希望を持って迎えた、羽ばたく酉年も１か月が過ぎました。
ＪＭＣ会員ならびにご家族の皆様におかれましては、すこやかで暖かな新年を迎
えられたこととお慶び申し上げます。また平素よりＪＭＣの運営に関し格別のご理
解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
ただここにきて日本の各地には寒波が押し寄せ、日本海沿岸では稀にみる豪雪と
なっており、一般生活や物流にも大きな障害が出ています。
さて新年の酉年を想い、ＪＭＣ会員の皆様に一言ご挨拶を申し上げます。
昨年の国内外の経済環境は国内の実質ＧＤＰは３四半期連続で表上はプラス成長
となりましたが、中身は外需指導で内需の勢いはあまり見受けられません。日本企
業の設備投資は前期比横ばいの状況です。その要因は世界の政治や経済情勢の大き
なうねりと変化に対して、リスクを伴う設備投資に大手を中心とした各企業が慎重
になっているためで、昨年のイギリスのＥＵ離脱やアメリカの新大統領トランプ氏
の就任と政策、中国経済の低迷など、日本企業にとっては不安な情報ばかりが飛び
交い、設備投資の決断をするには今後の世界情勢を注意深く見守り、慎重にプラス
情報を収集している状態と見ています。
その様な中ですがＪＭＣの活動を改めてご報告いたしますと昨年は３月２３日に
新大阪丸ビル会議室にて代表世話人会を開催、６月１１日京都にて定時総会を開催
し、同時にセミナー「３Ｄプリンターによる新たなビジネスチャンス」をテーマに
講師として大阪府商工労働部 大阪産業経済リサーチセンター 主任研究員・中小企
業診断士 松下 隆 様をお招きし研修会を開催しました。
７月１６日～２０日は参加者総勢１６名でベトナムハノイへ海外視察を実施し自動
機械設計製作会社のＴＣＩ社と射出成型・金型のＶＰＭＳ社を見学し意義深い交流
を図りました。１１月３日には椿本チェイン京田辺工場の見学研修会を実施し品質
に関する企業取り組みなどを熱心に聞き入ることが出来ました。
また、１１月２０日の機械設計技術者試験当日には会員数名が試験監督員として協
力をせていただきました。
ＪＭＣは今年度も会員の皆様に有意義となる情報発信と研修会などの企画と実施、
並びに会員間の交流を図っていければと考えています。また皆さんの貴重な声も吸
い上げて発信していければと考えています。
あと皆様にお願いがあります。会員の交流の場として設けている「つぶやき」の
コーナーへの投稿がここしばらく途絶えています。こちらも皆様からの積極的な寄
稿をお待ちしております。
最後になりましたが本年こそ世界が平和で、みなさまにとっても健康で幸多き一年
となることを祈念し、酉年を迎えての想いさせていただきます。